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2012年2月22日水曜日

チャンピオンズリーグ ベスト16第1戦、ナポリ 3 - 1 チェルシー

ナポリ、ラベッシ2発でチェルシーに逆転勝利





2/21 20:45K.O.
イタリアナポリ3 - 1イングランドチェルシー
 0 - 127' マタ
ラベッシ 38'1 - 1 
カバーニ 45'2 - 1 
ラベッシ 65'3 - 1 
ナポリ
デ・サンクティス;カンパニャーロ、P・カンナヴァロ、アロニカ、マッジョ、インレル、ガルガノ、スニガ、ハムシーク(8分パンデフ)、ラベッシ(74分ジェマイリ)、カバーニ

チェルシー
チェフ;イヴァノヴィッチ、G・ケイヒル、ダヴィジ・ルイス、ボジングワ(12分A・コール)、ラミレス、ラウール・メイレレス(70分エッシエン)、マルダ(70分ランパード)、スタリッジ、ドログバ、マタ





21日に行われたチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦ファーストレグ、ナポリ対チェルシーの一戦は、3-1でホームのナポリが勝利を収めた。

基本の3-4-3で臨んだナポリに対し、チェルシーはテリーが間に合わず、コールもベンチスタート。ケイヒルとD・ルイスが中央を、イバノビッチとボジングワが両サイドを務めた。F・トーレスとランパードも先発から外れ、ドログバの1トップをスタリッジ、マタ、マルダが2列目で支える。


立ち上がりから主導権を握ったのは、ホームのナポリ。5分にロングフィードからラベッシが惜しい場面を迎えると、10分には決定機。ケイヒルが滑ったのを生かし、オフサイドラインを抜け出したカバーニが、インレルのパスを受けて1対1となるが、シュートはGKチェフに阻まれた。

12分にボジングワの負傷でコールを投じたチェルシーに対し、ナポリは直後にカバーニがチャンス。19分にも右サイドを駆け上がったマッジョのシュートがチェフを襲うなど、得点のにおいを感じさせる。

だが、チェルシーも20分あたりから落ち着きを取り戻すと、27分に相手のミスから貴重な先制点を奪う。スタリッジが中に送ったボールを、カンナヴァーロがクリアミス。浮いたボールをフリーのマタが冷静にダイレクトで流し込んだ。これで余裕を持てたのか、チェルシーは35分にもカウンターからスタリッジが独走するが、シュートは守備陣に阻まれた。


ビハインドを背負って気落ちしたかに思われたナポリだが、38分に試合を振り出しに戻す。カバーニがラベッシに預けてワンツーを狙うと、ラベッシは逆を突いてメイレレスをかわし、ペナルティーエリア外から右足シュートを流し込んだ。

さらに、勢いづいたナポリはロスタイム、右サイドからインレルがクロスを送ると、ファーサイドで守備陣の背後から飛び込んだカバーニが押し込んで逆転に成功。最高の形で前半を終えると、55分にもカバーニのパスからラベッシの決定機となるが、シュートは枠をとらえない。

だが、やや試合がこう着していた65分、ナポリが決定的な3点目を奪う。カンパニャーロのロングフィードにカバーニが反応すると、D・ルイスのクリアを身体に当ててカットして中央へ。フリーのラベッシが、チェフが飛び出してガラ空きとなっていたゴールにシュートを突き刺した。

チェルシーは70分、メイレレスとマルダに代えてエッシェンとランパードを投入して反撃を試みる。だが81分、逆にカバーニとハムシクのコンビに守備を崩され、折り返しをフリーのマッジョに狙われるが、ここはコールがゴールライン上でクリア。辛うじて難を逃れる。

それでも、スコアは最後まで動かず。ロスタイムのランパードの強烈なミドルも、GKデ・サンクティスにしっかりとセーブされた。ビラス=ボアス監督の進退が騒がれているチェルシーは、アウェーゴールこそ奪ったものの、2点のビハインドで3月14日のセカンドレグを迎える。


アンドレ・ビラス=ボアス監督は試合後、逆転でのベスト8進出が難しいことを認めながらも、不可能ではないと話している。また、解任の危機を問われると、オーナーからの信頼はあると強調した。

ナポリ守備陣のミスもあり、MFフアン・マタのゴールで先制したチェルシー。だが、FWエセキエル・ラベッシの2得点やFWエディンソン・カバーニのゴールで逆転負けを喫し、3月14日のセカンドレグではホームで2点差をひっくり返さなければいけなくなった。

だが、ビラス=ボアス監督はイギリス『スカイ・スポーツ』で、チェルシーもチャンスをつくったと主張。ベスト8進出を諦めていないことを強調している。

「先制してからリードを広げる大きなチャンスがあったと思う。ビッグチャンスを逃してしまった。それからは、もっとうまく守備をやるべきだったね。何度かミスがあった。ナポリのような攻撃力のチームを相手にそれではやられてしまう」


「3点目は避けることができたはずだ。1点ビハインドでホームに戻れればベターだった。だが、3点目で挽回がより難しくなったね。ただもちろん、つくったチャンスの数を考えれば、不可能ではない。何を間違えたのか、しっかり分析しなければ。(両チームの)数字はとても似ていたと思う。オープンな試合で両軍がチャンスをつくった」

また、ビラス=ボアス監督はFWフェルナンド・トーレスやMFフランク・ランパード、MFマイケル・エッシェン、DFアシュリー・コールといった選手たちをベンチスタートとしたことについて問われると、次のように息巻いた。

「私が説明しても、君らにとっては変わらないんだろう。君らが分析し、意見を述べるべきだ。私は今のチームにとってフェアだったことに基づいて選んだ。ベストチームだった」

国内外で結果を残せず、進退を問う声も上がっているビラス=ボアス監督だが、自らの立場は危うくないと訴えている。

「(セカンドレグでも指揮を執るかと聞かれ)もちろんだ。(首脳陣が公に支持を表明するかどうかは)たいした違いではないと思う。私はオーナーから完全な信頼を得ている。自分の仕事をするために必要な時間はすべて与えられる、とね」

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