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2012年1月10日火曜日

MF澤穂希 アジア人初のバロンドール受賞!!!

2011年の世界年間表彰式が日本時間の1月10日の未明にスイスのチューリッヒで開催された。日本からは、女子のバロンドールにMF澤穂希、女子の最優秀監督に佐々木則夫監督がノミネートされていたので、アジア人として初の受賞に期待がかかっていたが、MF澤も、佐々木監督も見事に選出された。しかも、FIFA年間フェアプレー賞にも「日本サッカー協会」が選ばれるなど、日本勢はトリプル受賞という快挙を達成した。


Japan v USA FIFA Women's World Cup 2011 Final,Homare Sawa

男女を通じて、アジア人で初のバロンドール受賞となったMF澤については、W杯で優勝とMVPと得点王の3冠に輝いていたので、受賞が有力視されていたが、過去に、男子では、「受賞が確実!!!」と思われていた選手が落選することがあったので、どうなることかと思ったが、無事に澤が選ばれた。

今、考えてみると、代表チームでのMF澤は、「これ以上ない。」というほどの活躍を見せたので、「当確」と考えて良かったのかもしれないが、「Homare Sawa」と呼ばれるまでは、安心できないムードもあった。実際、ワンバックも、マルタも、W杯でMF澤に負けない活躍を見せていたので、「もしかして・・・。」という気持ちもあったが、無事に選ばれて本当に良かったと思う。

MF澤に関しては、すでに称賛され尽くしているので、改めて触れる必要はないかもしれないが、「ボランチで得点王」という事実だけでも、その凄さを感じることができる。15歳のときから代表でプレーしていて、33歳になったので、勤続疲労が出てきても、衰えが見え始めても不思議ではないが、そういったことは全く感じさせず、エネルギッシュなプレーを続けている。ボランチに下がってからは、ゴールに絡む華やかなプレーだけでなく、地味なプレーもこなすようになったが、運動量があって、守備のセンスもあるので、ほとんど欠点の無い選手になってきている。

女子でも、岩渕真奈を筆頭に、10代で、将来性があって、スター性のある選手が次々に出てきているが、MF澤の場合、15歳の頃から、いろいろなものを背負って戦ってきて、逆境すらもエネルギーに変えてきたので、普通ではないキャリアを積んでいる。したがって、MF澤の域に到達するのは容易ではないだろうし、日本だけでなく、「世界の女子サッカー史に残る選手になった。」と言っても、言い過ぎではないだろう。

■ メディアとの関係

W杯で優勝した後、女子サッカーに関しては、飛躍的に注目度が高まった。一部からはバッシングも浴びたが、9月のロンドン五輪予選も無敗で通過するなど、ここまでのところ、大きな落ち度もなくて、順調に来ている。W杯前は、なでしこジャパンに注目している人は、ほとんどいなかったが、今では、MF澤、MF川澄、MF宮間といった中心選手は誰でも知っている選手となっている。

心配されたメディアとの関係も良好である。W杯の直後から、「一過性のブームに終わらせてはいけない。」という意見が出ていたが、年末年始も、なでしこ関連の番組を見ない日は無いというほどで、なでしこは、完全にお茶の間にも浸透した。「メディアに使い捨てにされないか心配!!!」という声も多かったが、浮かれている感じも見られず、MF澤やMF川澄などは、メディアに利用されているというよりは、むしろ、うまい具合にメディアを利用して、「なでしこジャパン」や「なでしこリーグ」をアピールすることができている。この点は、本当にしたたかで、男子プレーヤーには、なかなか真似できないだろう、とも思う。

それでも、まだまだ、男子と比べると露出は少ないので、ロンドン五輪も女子サッカーをアピールするチャンスとなる。北京五輪では惜しくも4位に終わったが、今度は、金メダルも十分に狙える立場なので、一番、いい色のメダルを獲得できるように、万全の準備をしてほしいところである。

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