メッシがバロンドール受賞！3度目の受賞は史上４人目

Lionel Messi - Barcelona

リオネル・メッシは月曜日にＦＩＦＡバロンドールを受賞する、候補最右翼である。これはクリスティアーノ・ロナウドが欠席を発表していることと、無関係ではない。

レアル・マドリーは、ロナウドとジョゼ・モウリーニョ監督がコパ・デル・レイのマラガ戦に向かうため、出席できないと言い訳した。だが、基本的にこの輝かしいアルゼンチン人がフランスのジネディーヌ・ジダン、ブラジルのロナウドに続いて、このＦＩＦＡの賞を３度受賞する３人目の選手となるのは、ほぼ確実だ。さらに、ＦＩＦＡから３年連続で表彰される初めての人間となる。
だがややこしいことに、メッシは３度バロンドールを掲げる４人目の選手となるのだ。ヨハン・クライフ、ミシェル・プラティニ、マルコ・ファン・バステンに続くわけだ。さらには、３年連続受賞となれば、１９８３～８５年に受賞した現ＵＥＦＡ会長のプラティニに続いて２人目だ。

また、ヨーロッパ圏外から来た選手としての受賞は、７人目となる。これまではアルフレド・ディ・ステファノ（アルゼンチン生まれ）、オマール・シボリ（アルゼンチン）、ジョージ・ウェア（リベリア）、ロナウド、リバウド、ロナウジーニョ（以上、ブラジル）が受賞した。

統計がややこしくなるのは、本来欧州年間最優秀選手賞であったこの賞の変遷による。

ハットトリック： だがプラティニが３年連続でバロンドールを受賞したのは３０歳のときだった

１９９０年代半ばに、創設者の『フランス・フットボール』によって、範囲が広げられた。このフランスの雑誌は、ＦＩＦＡによって１９９０年に始められた世界全体を対象とした賞に対抗しようとしたのだ。そして２０１０年に、２つの賞は統合され、ＦＩＦＡバロンドールとなった。

『フランス・フットボール』と姉妹紙の『レキップ』にかかわるジャーナリストは、彼らの賞がＦＩＦＡにかっさらわれるのを見て、怒り心頭だった。自分たちの独立性と、雑誌の評判が影響を受けることを恐れたのだ。

ただ今回の受賞に関して言えば、メッシは２４歳でありながら、最も受賞にふさわしい選手の一人だ。「たった」２０年のＦＩＦＡの賞だけではなく、イングランドのスタンリー・マシューズが最初に選出されてからの５５年の歴史を鑑みても、そう言える。

もちろん、数字がすべてを語るわけではない。

マシューズ（ストーク、ブラックプール）は今日まで続き、称賛を受けているイングランドサッカーのスピリットのイメージを体現した。２度受賞のディ・ステファノ（レアル・マドリー）は、欧州のクラブの発展のインスピレーションをかき立てた。クライフ（アヤックス、バルセロナ）はトータル・フットボールの象徴で、ファン・バステン（アヤックス、ミラン）へと道を切り開いた。

フランツ・ベッケンバウアー（バイエルン・ミュンヘン）はたった２度しか受賞しなかったが、リベロという新たな概念を確立した。ウェア（パリ・サンジェルマン、ミラン）はアフリカサッカーが世界レベルに到達したことを宣言した。ジダン（ユヴェントス、レアル・マドリー）は、ＦＩＦＡとＵＥＦＡに貢献してきたフランスに、この賞を取り戻した。

バロンドールを３度受賞した選手たち

ヨハン・クライフ	ミシェル・プラティニ	マルコ・ファン・バステン
1971, 1973, 1974	1983, 1984, 1985	1988, 1989, 1992

記録に関して言えば、メッシのキャリア半ばでのクラブでの１８ものタイトル獲得は、この時点で他の選手を凌駕していることを物語る。

前述したトレンドをつくった選手たちのクラブでのタイトル獲得数を見てみよう。ディ・ステファノは２２（代表チームでプラス１）、クライフは２２、ベッケンバウアーは１８（代表レベルでプラス２）、ファンバステンは１６、ジダンは１１（代表レベルでプラス２）、ウェアは１０である。

一方、サー・スタンリー・マシューズは、４０年にもわたって高いレベルでプレーしてきたが、メダルはたったの１つしか手に入れなかった。１９５３年にブラックプールでつかんだ、ＦＡカップのみである。

その決勝でマシューズの肩にかかった期待の重さは、相当なものだった。メッシもここまで多くを成し遂げきたが、同じだけの重みを背負っている。彼の場合は、ワールドカップを手にするである。

彼は今後もバロンドールを取り続けるだろうが、その重圧も背負い続けていくのである。