昨年11月、八百長に荷担したことが明らかとなり、韓国サッカー界から永久追放処分を受けた元代表FWチェ・ソングク。選手としてはもちろん、指導者としても永久に韓国では活動できない状態にある。
しかし1月18日、朝鮮日報紙は「チェ・ソングクがマケドニア1部リーグに所属しているFKラボトニツキへの移籍に向かっている」と報道。同時に「サッカー協会、プロサッカー連盟は海外流出の阻止を狙っていたが、現実的に不可能だった」と述べた。
かつて柏レイソルにも所属したチェ・ソングク選手
選手が海外に移籍する際には所属チームの移籍同意書が必要となるが、FIFAは選手の権利に対しては寛大であるという。過去の判例を見れば所属チームが移籍証明書の発行を拒否しても、結果的に移籍が認められることが多い。
また選手の身分が曖昧であり、プロサッカー連盟は「連盟に所属してはいないが、球団には所属している」状態にあると主張しているが、水原三星はチェ・ソングクに賃金を払っておらず契約は解除されたという立場を取っている。そのため、チェ・ソングクがFIFAに「水原の移籍証明書は必要ない」と訴えても反論できないとのことである。
昨年韓国サッカー界を混乱の渦に陥れた八百長問題。多くの監督、選手が逮捕され、自殺者も出る一大スキャンダルであった。リーグ運営の真正性を保つために、関与したものには厳しい裁定が下され、一旦は解決したかと思われた。しかし、国内で追放された選手でも海外ではプレーできるとなれば、罰則の効力に大きな疑問が生まれることになる。
水原の関係者はこうインタビューに答えたという。
「昨年末頃にチェ・ソングクのエージェントからブルガリアのチームとコンタクトを取っていると聞いたが、マケドニアに視点を移したようだ。とても安い価格で行くと聞いている。球団としては何も言えない。彼は生計を維持しなければならないと海外移籍を模索したようだ」
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