アーセナル辛勝。ヴェンゲル、運を味方につけて満足

12/21 19:45K.O.（日本時間28:45）
アストン・ヴィラ	1 - 2	アーセナル
	0 - 1	17' ファン・ペルシー(PK)
オルブライトン 54'	1 - 1
	1 - 2	87' ベナユン
アストン・ヴィラ： グザン；ハットン■■■（93分）、R･ダン、クエジャル、ワーノック、オルブライトン（88分デルフォンソ）、アイルランド（45分バナン）、クラーク■、S･ペトロフ、エンゾグビア、アグボンラホル アーセナル： シュチェンスニィ；コクラン■、メルテザッカー■、コシールニー、ヴェルマーレン、ラムジー（81分ベナユン）、フリンポン（66分ロシツキー）、アルテタ、ウォルコット、ジェルヴィーニョ（80分アルシャヴィン）、ファン・ペルシー■
観客：35818人

アーセナルは２１日、プレミアリーグ第１７節のアストン・ヴィラ戦に臨み、アウェーで２－１の勝利を飾った。アーセン・ヴェンゲル監督は、わずかな運が勝敗を分けたと感じている。

前半にＦＷロビン・ファン・ペルシのＰＫで先制したアーセナルだが、後半に暗雲が立ちこめる。５４分、相手ＭＦマーク・オルブライトンにプレミアリーグ通算２万ゴールとなる同点弾を決められて、１－１になった。それでもアーセナルは指揮官の交代策が的中し、終盤にＭＦヨッシ・ベナユンのゴールで勝ち越している。

試合後のヴェンゲル監督のコメントを、イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えた。

「おそらく、ドローがフェアな結果だっただろう。しかし、我々はチャレンジを続けて、チャンスがきたときにそれを生かした。ヴィラのクオリティーを称えなければいけない。こういった態度でプレーしたときの彼らは、すごく強いチームだ」

「クリスマス前の難しいアウェーゲーム２試合を終えたね。最初はマンチェスター・シティで、今回はヴィラだ。日曜日の試合で、精神も肉体もすべてを尽くした。だから、いくつか疲れが出ているのを感じる」

アーセナルの次節の相手は、ウォルヴァーハンプトンだ。

さらにアーセナルは、１月の移籍市場で守備の補強を行うことになるかもしれない。アーセン・ヴェンゲル監督が、補強の必要性を認めている。

アーセナルでは、ＤＦアンドレ・サントス、ＤＦバカリ・サニャ、ＤＦキーラン・ギブスが現在負傷により戦線離脱を余儀なくされている。この状況に、ヴェンゲル監督は１月の移籍市場で守備の補強を行う可能性を示唆している。

「ギブスは、スペシャリストな選手の一人だ。だから、もし彼の回復が遅れるようなことがあれば、レンタルなどで選手を獲得するかもしれない」

「現在、我々はまさにそこに着手しているところだ。ギブスが戻ってこないことを考慮して、選手を探し始めている」

負傷者を欠いた状況の対応策として、選手を本来とは違うポジションで起用するという手段もあるように見えるが、ヴェンゲル監督はこれに否定的だ。

「ＣＢを本職とする選手がサイドバックを務めることは理想の解決策ではない。これまで我々はそのような手法を採ってこなかったし、２人の選手が違うポジションでプレーするような状況を作ってこなかった」

「現在のアーセナルには、サイドバックを好むＣＢの選手がいない。そして、我々はサイドバックの上がりを必要とする攻撃的なフットボールを展開する。だから、本来ＣＢの選手がサイドバックになると、ゲームの質が変わってしまうんだ」

さらに指揮官は、違うポジションで選手を起用することによって生まれるリスクに注意を促している。

「もし違うポジションでプレーすれば、それはより厳しいフィジカルを必要とする。そうした場合、さらに負傷者が出る危険性も否定できない」