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2011年10月8日土曜日

日本vsベトナム 試合後の選手コメント

 日本代表は7日、キリンチャレンジ杯でベトナム代表と対戦。前半24分、FW李忠成(広島)が先制点を決め、1-0で勝ったが、格下相手に1得点にとどまった。前半は3-4-3、後半はMF中村憲剛(川崎F)をトップ下に置く4-2-3-1を採用したが、消化不良のままタイムアップ。11日のW杯アジア3次予選・タジキスタン戦(長居)に向け、不安を残す強化試合となった。

以下、試合後の選手コメント

●FW李忠成(広島)
―アジア杯決勝以来のゴールになったが?
「点が取れない、取れない、取れないでは悪い流れになる。これを機に、逆にいい流れをつくれれば。また頑張りたい。次も取れれば、もっともっとうまく乗れると思う」
―アジア杯から長かった?
「長かったし、取れないとまずい流れになる。FWとして出ているので、点を取る、取らないで気持ちの乗り方も違う。しっかりFWとしてのプレーを心がけてやっていた。監督が信頼して使い続けてくれた。結果が欲しいと思っていた」
―3-4-3では孤立気味に見えたが?
「ボールキープ率だと思う。FWがキープするかしないかでチームの起点があるかないかの違いが出る。ボールをしっかりおさめるところが求められる。自分も自信はあるし、クオリティーの高いプレーをしたい」

●FW藤本淳吾(名古屋)
―アシストの場面はうまくトラップでかわしたが?
「あれはハセ(長谷部)のボールがそういうボールだった。トラップで(DFを)外せというメッセージだった。反省は(自分で)点を取れなかったことと、ゴール前での精度やアイデアが足りなかったこと」
―3-4-3はやはり難しい?
「まだやってから間もないから。あまり集まれる回数も多くないし、そんなに結果を出すのは簡単ではない。ただ、監督が言っていることだけでなく、やるのはピッチの選手なので、言われていることにプラスして個のアイデアを出していかないといけない」
―1月のアジア杯決勝ではプレーがうまくいかず、途中交代だった。無念さを断ち切れたか?
「それは何も言えない。でも、すぐ試合があるので、次は気持ちをしっかりと出してやりたい」

●FW香川真司(ドルトムント)
「全体的にミスが多かった。初めての3-4-3で、周りの動きや距離感を見ながらやったけど、なかなか効果的な良さが出なかった。サイドで持ったとき、槙野くんからパスが入りづらかったし、フリーな分、持ちすぎてなかなかいいパスが入らなくて、1トップとの距離も遠かった。ひかれた相手には人数をかけないと難しい」

●FW原口元気(浦和)
―A代表デビューになったが?
「点を取りたかったので、結果を残せずに悔しい。不完全燃焼だった。ボールにもなかなか触れなかった。もっと仕掛けないといけない。みんなに合わせようとし過ぎた。全部仕掛けるくいらいじゃないと。仕掛けが足りなかった」
―仕掛け以外は?
「ボールの受け方も悪かった。サイドに開いている方が良かったと思う。ボールを受けたくて、中へ中へと下がってしまった。監督のジェスチャーを見ていると、張っていろということを言いたかったのかもしれないし、もっと張っていた方が良かったと思う」
―足元へのこだわりがあっただろうが、裏を取る動きを織り交ぜるというアイデアは?
「逆サイドにボールがあるときはラインとの駆け引きをやっていたけど、縦ラインの関係で裏を狙うのはあまり効果的じゃないと思う」
―収穫は?
「出られたことは良かった。でも、45分もチャンスをもらえたのに結果を残せなかった。次がいつになるか分からないけど、しっかりやりたい。緊張は多少した」
―3-4-3でやっていた前半を見てどう感じていた?
「やり慣れていないから難しいと感じた。ただ、今回の合宿では3-4-3の練習が続いていたので、頭が3-4-3になっていて、4-2-3-1をやりにくかったのもあった」

●MF長谷部誠(ボルフスブルク)
―3-4-3でスタートしたが?
「みんな頭で考えてプレーしてしまっているのもある。監督に言われたことを頭に入れるのは大事だけど、試合の中で自分たちで色を加えていくことも大事。もう少し自分たちで考えてやれればというのはあった。3-4-3の出来としては30%か40%か50%か。でも、すぐにできるシステムにチャレンジしているわけではない。時間をかけてやってできることに価値がある。今は我慢のしどきだと思う。完成度を高めるにはもう少し時間が必要」
―得点シーンは良さが出た?
「得点シーンは3-4-3とかシステムどうこうじゃない。前に行く姿勢を見せたときがチャンスになっていた。前後半ともに前に行く姿勢が少なかった。1回下げたり、安全なプレーだったりが多かった。相手が良かったのもあるけど」
―後半は4-2-3-1に戻したが、点を取れなかった。
「後半はメンバーも結構変わって、慣れないメンバーでやったのもある。でも、代表としてだれが出ても同じレベルのサッカーをしないといけない。もう少しみんな積極的にプレーしてもよかった」
―次はW杯予選だが?
「次は大事な試合。ホームで勝ち点3は最低限で、できればたくさん点を取って勝ちたい。3日間でいい準備をしたい。もう少し気持ちの入った試合をしたい」
―3-4-3の理解度は進んだ?
「練習で反復してやっているけど、相手もあることだし、共通意識は持っているけど、試合の中でプラスして自分たちで考えてやっていけるといい。機械的にやってもしょうがないし、そのへんは不真面目になってもいいのかなと思う」

●MF中村憲剛(川崎F)
「トップ下で出ている以上、得点に絡みたい。周りとのコンビネーションが徐々に合ってきたところで終わってしまった。久々の代表だったし、得点に絡みたかった。(藤本)淳吾、チュンソン(李忠成)、原口と話しながらやった。自分が前を向いたらすぐ走ってくれて(パスを)出しやすかったし、“合えば”というのも5本ぐらいあった。みんな自分の特長は分かってくれたと思う。次出たら、まずあそこを狙わないといけない」
―自分も積極的に裏に飛び出していたが?
「バイタルでボールを受けて前を向いたらスルーパスもあるし、他の選手が落ちてきたら2トップになるというか、追い越すのもトップ下の役割。自分はそれも出せるし、積極的に飛び出した」

●MF細貝萌(アウクスブルク)
―試合を振り返って。
「3-4-3でスタートして、新しいシステムで修正しながらプレーしようということだったけど、もちろんもっとチームとしてできることがあった。個人的には代表でスタメンで出るのは久々だったので、長谷部さんとのバランスや、DFラインとの距離感を意識してやらないといけないと思ってやった」
―長谷部と遠藤のダブルボランチとは違う持ち味があると思うが?
「2人みたいなプレーはできない。2人から得るものはあるけど、できないことはできないので、できることをやろうとして臨んだ。ただ、今日はもっと点を取らないといけなかったと思う」
―手応えは?
「3-4-3でスタメンが初めてでしたから、試合をこなしていけばフィットしていくと思う。監督もオプションとして3-4-3を持っておきたいと話していたので、3-4-3をチームが理解して戦いたいと思う」

●DF長友佑都(インテル)
「6月以来だったので、久々で気持ちよかった。3-4-3に関しては、今日は選手間の距離が遠くて、李(忠成)くんが孤立していた。もう少し(香川)真司や(藤本)淳吾が中に入っていくことでサポートできたと思うし、僕としては真司にバイタルの中のところで前を向かせてあげたかった。(サイドで)ちょっとかぶっている部分が多かった」
―3-4-3はまだまだ難しい?
「やると言われたのは試合前のミーティング。いい場面も出ていたし、悲観することはない。課題はあるけど、いい形が出たところもあるし、今後課題を埋めていけばいい」
―インテルでも3-4-3をやっていたが?
「インテルとは戦術が全然違うので、難しい部分もある」
―今日の良くなかった点はどこ?
「僕としては、選手間の距離とバイタルでどこまで受けられるかというところだと思っている。途中で話して、あそこが使えるようになってからは良くなっていた。今日の課題も、良かったところも、みんなで話し合っていきたい」

●DF伊野波雅彦(ハイデュク・スプリト)
―サイドチェンジやロングフィードを狙っていた?
「(3-4-3のストッパーからは)出しやすいし、チームでボランチをやっているので、その感覚でできている。もう少し点を取れればよかった。もう少し落ち着いてできれば」
―手応えはつかめた?
「ある程度、こっちのサイドは崩せていたし、やろうとしていたことは何度かできた。最後のところで慌てず、無理だったらつないでやれればもっとよかった。最後のところで急ぎ過ぎたところもある。僕と槙野のところでいいボールを供給しないと攻撃にならない。サイドで数的優位をつくって、僕たちのところが中心になってボールを回せと言われていた。守備のところはラインを上げて、コンパクトにするためにも前の選手がアプローチしたら付いていけというのは言われていた。ウズベキスタン戦でそれができていなかったというのもミーティングで出ていた。課題が出たところを集中してやろうと思っていた」
―海外でやっていることで余裕も出た?
「それもあるかもしれない。チームでボランチのアンカーをやっているのはでかい。今のポジションよりプレッシャーのきついところでやっているから」
―3-4-3に手応えは感じた?
「人それぞれだと思うけど、僕自身はある程度手応えはある」

●DF槙野智章(ケルン)
「もっと前半から効果的なパスを前線に出せればよかったけど、3-4-3をやる機会はあまりないし、試せたことはよかったと思う。課題が出たのはチームとしていいこと」
―久々の代表での先発だったが?
「楽しかった。でもチームで出ていない中、コンディションの問題もあって、足をつって交代してしまったので。右足も左足も背中も全部つった」
―FKも蹴ったが?
「(藤本)淳吾さんも蹴りたがっていたけど、自分も自信のある角度だったので、ジャンケンした。パーで勝ちました」

●DF今野泰幸(F東京)
「3-4-3で始めたけど、後半に4-2-3-1にして少し流れが変わった。やはり、やり慣れている。今日は勝ちながら壁に当たっていけるのが良かったこと」

●GK西川周作(広島)
―後半立ち上がりにピンチがあったが?
「自分の中で最悪の状況は考えていた。ピンチが来るなら、カウンターからセットプレーか。しっかりシュートを止めることができてよかった。もう少し攻撃のところでチームとしていい形をつくれればよかった」
―3-4-3は後ろから見ていてどうだった?
「前に前に行っているが、最後の精度で日本らしくないなとは思った。ただ、3-4-3がうまくいけば、いいオプションになると思う」
―無失点に抑えたが?
「無失点で勝ったのはよかったけど、内容もいい形で勝てればよかった。もっと点が入れば、見ている人も楽しかったと思う」



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