サッカー日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(58)が5日、都内の日本サッカー
協会で取材に応じ、2月29日のブラジルW杯アジア3次予選・ウズベキスタン戦で起用を
見送ったFW宮市亮(19)=ボルトン=を高く評価した。ウズベキスタン戦では先制を許す
展開で宮市をテストする機会が先送りになってしまったが、6月の最終予選で再招集される
可能性が広がってきた。
試合に使わなくても、宮市への高い評価は変わらなかった。ザッケローニ監督は「性格の
面でも非常にいいものを持っていて、いい若手が出てきたなという印象です。性格だけでは
なく、技術面、フィジカル面でもいいものを持っていましたし、手元に置いてみてそれが
確信に変わりました」と絶賛した。
日本遠征を終えた宮市は3日にイングランド・プレミアリーグ首位のマンチェスター・
シティー戦でフル出場。前半にGKと1対1からシュートを放ったものの相手GKハートが
指先で触れて阻まれたが、ボルトンのコイル監督からは「ハートは世界クラスのGK。
宮市のシュートを止めたのだから」という表現でたたえられた。
ザッケローニ監督は選手選考で重視するポイントをいくつか挙げている。まずは(1)才能。
次に(2)コンディション。さらに(3)チームのためにプレーできる性格か、などがそうだ。
サッカーの本場イングランドで活躍する宮市の才能は疑いようがない。コンディション面も
現時点では大きな問題は抱えていない。
いいものを持っているなと思いました」と太鼓判を押した。DF槙野ら先輩とすぐに溶け込む
積極性に加え、プロ意識も高い。英語以外にも「しゃべれるようになれば、ほとんどの
選手と話せるようになる」とスペイン語の習得に意欲を燃やし、1日に離日する際も、
飛行機に乗る直前までファンからのサインの求めに応じていた。
勝利を優先させたウズベキスタン戦は先制を許し、出場するチャンスがなくなった。
だが、決して見限られたわけではない。ザック監督は「たゆまず努力をすることが
できれば、サッカー選手として素晴らしいキャリアを送れる素材なのではないかと
思いました」と期待を寄せた。宮市の真価は最終予選で問われる。
0 件のコメント:
コメントを投稿