U20W杯 注目の若手たちの動向

スペイン人のＲマドリー所属セルヒオカナレスやブラジル人のインテル所属フィリップコウチーニョなど、何人かはすでに大きなヨーロッパのクラブで名声を得ている。

そのほかにもまだ無名だが際立った活躍をした選手たちをレビューしてきたい。



●ブラジル
コウチーニョはグループリーグ最初の2試合で2アシストＰＫで1ゴール。３戦目のパナマ戦では２ゴールと噂どおりの活躍を見せる。その他の選手で目立っていた選手ではインテルナシオナル所属のＭＦオスカー、ＦＣポルト所属の右ＳＢダニーロ、ＦＷでは２得点のサンパウロ所属のエンリキなど。
チームはＧＬ突破してサウジアラビアと対戦する。


●スペイン
ＧＬは危なげなく三連勝。際立ったのはエスパニョール所属のＦＷアルバロ・バスケス。２試合で４得点で現時点で得点王と高い決定力を見せる。もちろん噂のカナレスも負傷により序盤は出場していなかったものの途中出場で司令塔ぶりを発揮。現在２得点。本戦では韓国と対戦する。


●アルゼンチン
目を見張るほどの攻撃力はないもののＧＬ失点ゼロで突破したアルゼンチン。注目はＡＳローマ所属のエリク・ラメラ。守備的ＭＦとしてチームを牽引。ベスト１６ではエジプトと対戦しＰＫで自身２ゴールを上げ勝利。ＭＶＰ候補となっている。


●フランス
初戦でコロンビアに大敗を喫したものの、なんとか２位通過でＧＬ突破。レアルソシエダのMFアントワーヌ・グリースマン、チェルシーに移籍が決まったMFガエル・カクタ、アーセナルのMFフランシス・コクランなどが出場。コロンビア戦でゴールをあげた10番ジル・スヌ(FW・アーセナル所属)にも期待。


●コロンビア
初戦フランスを４－１で撃破。特記すべき選手はウディネーゼが保有権をもつFWルイス・ムリエル。現時点で４得点を挙げバスケスと並び得点王。開催国であるメリットもチームに勢いをもたらしている模様。


●コスタリカ
チーム自体はベスト１６でコロンビアに敗れてしまったが、アーセナルへの移籍が噂されるジョエル・キャンベルが２得点挙げた。左足の強烈かつ性格なシュートに今大会のベストゴールとも言われる。


●ナイジェリア
今大会の台風の目となっている存在。グループリーグ３試合で１２得点をたたき出す。吉田、カレンが所属するオランダ1部VVVフェンロのFWアーメド・ムサも現在３ゴールと好調。2009年U-17ワールドカップ得点王＆MVPのFWサム・エマニュエルはあまり出場機会を得ていない様子。ベスト１６ではイングランドと対戦する。



＊なおイングランドはＧＬ３試合で０得点０失点からの本戦出場とこの世代でもお笑い代表振りを発揮。

１０番を背負っているカラム・マクマナマンは元イングランド代表のMFスティーブ・マクマナマンの従兄弟らしいです。




トーナメント表はこんな感じです。




                              ┌──ブラジル

                    ┌──┤

                    │ 　 　└──サウジアラビア

          ┌──┤

          │　 　 │ 　 　┌──スペイン 　

          │　 　 └──┤

          │　 　 　 　 　 └──韓国

┌──┤

│　 　 │　 　 　 　 　 ┌──カメルーン　　×

│　 　 │　 　 ┌──┤

│　 　 │　 　 │ 　 　└──メキシコ　　　○

│　 　 └──┤

│　 　 　 　 　 │ 　 　┌──コロンビア　　○

│　 　 　 　 　 └──┤

│　 　 　 　 　 　 　 　 └── コスタリカ　　×

─┤

│　 　 　 　 　 　 　 　 ┌──フランス

│　 　 　 　 　 ┌──┤

│　 　 　 　 　 │　 　 └──エクアドル

│　 　 ┌──┤

│　 　 │　 　 │ 　 　┌──ナイジェリア

│　 　 │　 　 └──┤

│　 　 │　 　 　 　 　 └──イングランド

└──┤

          │　 　 　 　 　 ┌──ポルトガル 　○

          │　 　 ┌──┤

          │　 　 │ 　 　└──グアテマラ 　×

          └──┤

          　│ 　 　┌──アルゼンチン　○

           　└──┤

           　　　　　 └──エジプト　　　×