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2012年1月4日水曜日

欧州移籍市場で猛威振るう中国マネー。アジアロサッカーの勢力図が塗り変わるとの見方も

「チャイナ・マネー」が欧州サッカーの冬の移籍市場を動かしている。中国のクラブが巨額の資金をつぎ込んで、相次ぎ有名選手獲得に乗り出しているのだ。

「デーリーメール」など英国メディアは先ごろ「中国プロサッカー、スーパーリーグ(1部リーグ)の上海申花がニコラス・アネルカ(フランス)を獲得したのに続き、ミヒャエル・バラック(ドイツ)の獲得も狙っている。

また、大連阿爾浜はドログバ(コートジボワール)獲得に動いている」と報じた。大連阿爾浜は、ドログバを獲得できない場合、元フランス代表のトレセゲの獲得に乗り出すという。

ドログバは2004年からイングランド・プレミアリーグのチェルシーでプレーする特級クラスのFWで、チェルシーではこれまで150ゴール(319試合)を挙げている。

センターMFのバラックは、ドイツで「年間最優秀サッカー選手賞」を3度も受賞した看板スターだ。

アネルカは08―09年シーズンにプレミア・リーグの得点王に輝いた選手で、トレセゲはフランス代表として国際Aマッチ71試合出場、34ゴールをマークしている。

中国のクラブは、こうしたスター選手に週給で最低17万ポンド(約2000万円)を約束するなど、破格の条件を提示しているという。

こうした獲得競争の先陣を切ったのは、広州恒大(広州エバーグランデ)。年間売り上げが14兆ウォン(約9400億円)に上る中国最大の不動産開発企業「恒大グループ」が、09年にチームを買収して以降、札束をばらまいている。

セルビア・リーグで活躍したブラジル出身のFWクレオを獲得したのに続き、ブラジル・リーグで2年連続最優秀選手(MVP)に輝いたダリオ・コンカ(アルゼンチン)を年俸160億ウォン(約11億円)という破格の条件で獲得した。

広州は今シーズン、これらの外国人選手の活躍で、20勝8分け2敗という圧倒的な強さでリーグを制覇。

すると資金の豊富な他球団も外国人獲得に乗り出した。上海申花のオーナーは、中国のゲーム業界の大物として知られる朱駿氏で、財産が1兆ウォン(約670億円)を超える大富豪だ。

また、大連阿爾浜の親会社は中国東北地方最大の不動産開発会社で、年間売り上げは3兆―4兆ウォン(約2000億―2700億円)に達するという。

これまで海外のスター選手は、全盛期が過ぎると、巨額の年俸を保障してくれるアラブ首長国連邦(UAE)やカタールなど中東のリーグにプレーの場を移していた。

だが、イスラム教の厳格な律法に支配される現地の文化になじめず、短期間でチームを離れるケースが多かった。今年UAEのバンニ・ヤスに移籍したトレセゲも、3カ月間で1試合に出場しただけで、チームにトレードしてほしいと公式に要請した。

フランスの日刊紙「ル・フィガロ」は「今後は多くの有名選手が、現役生活の最後を中東ではなく中国で過ごす可能性が高まった」と推測した。

中国クラブの「獲得ラッシュ」が加速していることで、アジアのプロサッカーの勢力図が塗り変わるとの見方も出ている。

これまで中国のプロサッカーは、韓国、日本、中東に押され、アジアの舞台では力を発揮できなかった。アジア・チャンピオンズ・リーグ(ACL)でも、優勝したのは34年間で1度(1990年、遼寧FC)だけだ。

中国プロサッカーの真価が問われるのは、来年3月から始まる2012年ACLのグループ予選。

予選H組に属する「中国チャンピオン」の広州は、Kリーグの優勝チーム全北現代、Jリーグ・チャンピオンの柏レイソル、タイ・リーグの優勝チームとベスト16入りを目指して争う。4チームのうち上位2チームがベスト16に進出することになる。  

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/12/30/2011123000701.html 

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