リヴァプールは3日、FWルイス・スアレスに対する8試合の出場停止処分に上訴しないことを決定した。同選手はクラブの公式ウェブサイト上で声明を発表し、自らへのサポートに感謝する一方で、人種差別については改めて否定している。
スアレスは昨年10月15日のマンチェスター・ユナイテッド戦で相手DFパトリス・エブラに対して人種差別発言があったとして、8試合の出場停止と4万ポンドの罰金を科された。
リヴァプールは3日、この処分に不満を示しながらも、受け入れることを決断したと明かしている。
j実際には独立委員会による115ページの報告書によると試合中にスアレスから激しいタックルを受けたエヴラが理由を尋ねたところ
スアレスは「おまえが黒人だからだ」と答え、
さらにエヴラが繰り返してくれと言うと「黒人とは喋りたくない」と答えた。
このやり取りのなかでスアレスは「negro」という単語を7回用いた。
スアレスは声明の中で、次のように主張した。
「まずはこの数週間、これだけ助けや支援を示してくれたすべての人にお礼を言いたい。家族や友人、クラブのすべての人たちに感謝している。
特に、1秒たりとも落ち込まないようにしてくれたファン全員にお礼を言うよ。これほど『You'll Never Walk Alone』の意味を理解した日々はなかった」
「多くの人たちと同じように、僕は小さな国の、とても質素な家庭で生まれた。でも、尊敬や礼儀、犠牲とはどういうものかを学びながら育ったんだ。
家族のおかげで、僕は最初のクラブからオランダへの移籍まで、今の自分にしてくれた価値を学んできた」
非難を受けながら、それに抗うことができないことに、不満を抱えていたという。
「絶対に、繰り返すけど絶対に、僕はチームメートや自分と違う人種、違う肌の人と、人種的な問題を抱えたことはない。まったくないんだ。
これまで言われてきたことには、すごく怒りを感じている。すべてが真実とはかけ離れているものだ。でも何より、やっていないこと、やるはずもないことで非難されているのに無力であることにすごく心が乱れた」
「僕の国では、『ネグロ』という言葉は普通に使われる。敬意を欠く言葉ではないし、ましてや人種差別的ではない。その上で、これまで言われてきたことのすべては完全に間違っていると言っておく」
だが、すでに今後を見据え、ファンに活躍を誓っている。
「これから助けることができず、ファンとチームメートには本当に申し訳なく思っている。僕にとってすごく難しい日々となるだろう。今、僕が望むのは、再びアンフィールドに立って、サッカーという自分が最も好きなことをやることだけだ」
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