2012年2月8日(水) - エスタディオ・バタ(バタ)
ザンビア対ガーナ
Zambia | 1 | 0-0 1-0 | 0 | Ghana |
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マユカ | 78' | 得点者 |
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ダークホース、ザンビアが金星をあげた。ピンチを紙一重で耐えて我慢を続け、訪れた一つのチャンスを生かして強豪ガーナを撃破。1994年大会以来となる決勝進出を決めた。
非常に苦しい展開であったに違いない。個人能力に押され、ギャン、アサモアの楔を止められず、アユー兄弟のドリブルで数人が突破されることもしばしば。押し込まれ、攻守の切り替えが遅れ、武器であるショートカウンターも見られない状況であった。
しかし、守備陣の紙一重での頑張りと幸運に味方され、ピンチを凌ぐ。試合開始からわずか7分、アサモアをエンカウスが倒してPKを与えてしまったものの、ムウェーネが素晴らしいセーブでゴールを守り、その後も彼は数々の決定機を防ぎ続けた。
おそらくプラン通りであろうが、ハーフタイム明けにマユカを投入して前線の動きを活性化。そして74分にチャンスが巡ってきた。ガーナが決定力の欠如に焦れたか、エースのギャンを交代させたのである。イレギュラーな采配が行われたことでガーナは消極的な姿勢を見せ、隙が生まれた。
そしてザンビアは初めての波状攻撃の機会を得る。押し込んだ後にシャンサがセカンドボールを高い位置で奪取し前線にパス。マユカがボイェのマークを外してシュートに持ち込むと、これがゴール右隅に吸い込まれていった。
その後セットプレーからのカウンターでボアテンクのファウルを誘って退場に追い込み、ガーナの猛攻に耐えた。終盤にはセットプレーの守りで何度か崩されかけたものの、体を張ったディフェンスでブロック。最後までゴールを守ることに成功した。
逆に、ガーナにとってはまさに「自滅」、悔しい敗北であった。
試合内容としては決して悪い進め方ではなかった。個人能力で優位に立っていることを利用し、個々のキープ力を生かして攻勢をかけた。前半は主にアンドレ・アユーが絞った後のスペースをインクームが使ってクロス、後半はジョーダン・アユーの強烈なドリブル突破で数人をぶち抜くという戦法を成功させていた。
PKは外してしまったし、チームの性質上クロスからでは得点が入る可能性は高くない。押し込んで攻める事が得意でなく決定力が低いガーナのこと、チャンスは外し続けた。
しかし決して焦ることはなかったはずだ。これまでも我慢を続けてなんとか1点を取って勝ってきたチームなのだから。延長に入ったところで、劣勢になることはあまり考えられない。
ところが勝たなければいけないというプレッシャーからか、ステファノヴィッチ監督は先にチームの根幹を弄ってしまった。結果論ではあるが、これが混乱をもたらし、隙を生み、失点に繋がった。失う者が多い側が負ける典型的なパターンにはまったと言えるのではないか。
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