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2011年11月22日火曜日

ブラジルの名門サントスが柏のU-22代表DF酒井宏樹に獲得オファーへ!「本当にボクでいいんですかね。行けるのなら行きたい」

2月のトヨタ・クラブW杯に出場するブラジルの名門・サントスが、ロンドン五輪を目指すU―22日本代表の右サイドバック酒井宏樹(21)=柏=の獲得に動いていることが21日、分かった。すでに直接視察も行われており、オファーが届くことが決定的だ。
22日のロンドン五輪アジア最終予選、バーレーン戦で先発する酒井宏樹は「話は聞いている。行けるなら行きたい」と前向きな姿勢を見せた。

豪快なプレーとは裏腹に、話しぶりはあくまで謙虚だった。バーレーンの穏やかな風に吹かれながら、DF酒井宏は、はにかんだ。
「サントスから話があるというのは聞いています。本当にボクでいいんですかね。行けるのなら行きたい」。ブラジルの超名門からの移籍話を認めた。

サントスと言えば、かつて王様・ペレや若かりし日のキング・カズも在籍したブラジルの超名門。現在はブラジル代表FWネイマールも所属する南米有数のビッグクラブだ。

3日の柏―新潟戦には、サントスの強化部長が視察に訪れていた。身長183センチの屈強な肉体と柔らかな足元の技術を持つ酒井宏樹は今季、右足の高速クロスでアシストを量産中。
8月にはA代表候補合宿にも招集された。現状でサントスが求めているのは中盤で、ピタリ合致はしないが、3―5―2の中盤のサイドもこなせる酒井宏樹の能力を高く評価している。

サッカー王国・ブラジルでプレーした日本人は、カズのように実績ないまま飛び込み現地で成り上がるか、前園のように再生を目指してのチャレンジや武者修行が主流だった。

今回のように日本人Jリーガーの獲得に積極的に乗り出すのは、極めて異例だ。


ストレッチする酒井宏樹

背景にはブラジル国内の好景気がある。スポンサー収入などが増え、クラブは欧州に選手を売らなくても経営できるようになった。サントスはRマドリードが約60億円の移籍金で申し込んだFWネイマールの移籍交渉を拒否し、年俸16億円で契約を延長したばかり。国内で発掘した選手を欧州に売って運営費にあてたのは昔の話。スカウト網を世界中に拡大しチームを強くしている。

柏で今季から定位置を獲得した酒井宏樹は、09年に4か月間、ブラジルのモジミリンECで武者修行したことが飛躍のきっかけになった。それだけに「ブラジルはまた行ってみたい。サントスなら、すっごい魅力的です」と目を輝かせている。

今回の代表遠征では、柏で同僚だった大津(ボルシアMG)と同部屋。普段から連絡を取り合う親友からは海外挑戦の刺激を受けているが、まずはロンドン五輪へと続く目の前のバーレーン戦。

「しっかり勝ち点3を持ち帰りたい」。王国をうならせた右足クロスで、関塚ジャパンに勝利をもたらす。」

ソース元http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/jleague/news/20111121-OHT1T00307.htm

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