柏レイソル | 1 | - | 0 | ブリーラム・ユナイテッド |
レアンドロ・ドミンゲス | 23' | |||
引き分け以下ならばグループリーグ突破が絶望的となる状態であった柏。内容は決して良くはなかったものの、アウェイで完敗したブリーラムとの再戦を1-0と制し、望みを繋いだ。
北嶋とリカルド・ロボの2トップ、アン・ヨンハと茨田の2ボランチという布陣で臨んだものの、システムはあまり機能しなかった。特に守備では非常に隙が多かった。
ブリーラムの強みは、中央を運動量で攪乱して誰もいない時間を作り、そこに代わる代わる人が入っていく流動的なシステム。それをテンポ良く縦に持っていくパス回しが支えている形である。
柏はボランチ周辺の守備が全く安定せず、序盤は下がっていく相手をフリーにし、FWとの間で自由にボールを持たせて攻撃を組み立てられていた。徐々に2トップの片方が下がる形も出ていたが、センターラインのマークの受け渡しが徹底されるまでに至らず、組織としてプレスが掛かっていない状態にあった。もしブリーラムの最後の崩しが雑でなければ、3点くらいはゆうに取られていたかもしれない。
しかし、23分にレアンドロ・ドミンゲスが個人技で先制点を奪い、40分に相手のDFエクワラが退場してくれたことが柏にとって大きな助けとなった。人の出入りが生命線のブリーラムにとっては、数的不利は致命的な痛手となる。
それでも、柏は前線に出てきたオサンガにスピードをちらつかせられたためにラインが上がりきらず、ペースを掴めない展開が続いた。最後まで失点しなかったことはまさに奇跡に近い結果。
しかし、そんな状況の中で勝ち点3を獲得できたことは非常に大きい。最終節で全北現代に勝利を収めれば、柏はGL突破が決定する。
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城南一和 | 1 | - | 1 | 名古屋グランパス |
ハン・サンウン | 12' | 72' | パク・チンボ(OG) | |
アウェイに望んだ名古屋は、激しい試合をドローに持ち込み、最低限の結果を持って帰ることに成功した。最終節でセントラルコースト・マリナーズに引き分け以上の結果を残せばGL突破が決定する。
城南は序盤から長いボールとハイクロスで押し上げ、高い位置からのプレスと一か八かのワンタッチパスを多用してペースを握りに来た。サイドを押されて劣勢となり、12分にハン・サンウンに直接FKを決められ、失点を喫した。
とはいえ、名古屋は、今までの駄目な時を考えれば決して悪くはなかった。ピッチは広く使えており、ダニルソンの運動量が豊富でサポートの意識が高く、サイドにボールが入った際の孤立感もなかった。
ただ前線にはなかなかボールが収まらず、ゴール前で強みがなかったことがダメージだった。城南はセンターのエリアで良いパスを出させないことには非常に気を遣っていた。先制した後はかなり落ちたが、後半はよりプレスの強度を高めてきており、名古屋はハーフタイムに玉田を投入しただけではカバーできず、チャンスはほとんどなかった。
しかし72分、その相手の守備の一番気を遣っていたところを破ったところから同点ゴールを奪うことに成功。ダニルソンの横パスから藤本がトラップでマークを出し抜き、右にパス。スペースに上がった小川がクロスを入れ、パク・チンボのオウンゴールを誘った。
終盤に吉村のミドル、闘莉王のボレー、藤本のクロスからダニエルのシュート、永井の飛び出しとヘッドと決定的なチャンスが連続しながらも決められなかったことが残念ではあるが、内容的には負けていてもそう不思議ではなかっただけに、引き分けという結果は仕方ないだろう。
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