ここでは、日本に関するテーマについて紹介しよう。同監督は日本人選手やJリーグについて賛辞を送っている。
-日本での経験はいかがですか?
「仕事と人生の両方の経験をしていると言えるね。日本人は素晴らしい。大変な敬意を払うし、礼儀正しいんだ。義務に忠実で、ルールを遵守する。それがすべて、もしくはほぼすべてにおいて、常に機能するんだ」
-日本語についてはどうしているのですか?
「通訳が助けてくれている。幸いにも、彼はイタリア語をとてもよく知っており、サッカーをプレーしていたから専門用語も分かっている。
それに、日本では少し英語が使えるし、何とかやっているよ。日本語に関してはもう諦めた。あまりに複雑すぎる。あいさつくらいだね」
-日本代表では素晴らしい成績を収めています。1月にはアジアカップを制しました。
「すべてがとてもうまくいっている。チームは成長しており、期待以上の結果を残しているよ。2014年ワールドカップ予選を戦っているから、さらに成長しなければいけない」
「アジアサッカーは成長している。自分たちが有利と見られていることは分かっているよ。だが、オーストラリアや韓国以外にも、中東の国々に気をつける必要がある。彼らにはホームの強みがあるからね。
テヘランやバグダッド、ベイルートで戦うのは簡単じゃないんだ」
-ホームといえば、日本代表での無敗記録が北朝鮮戦で途絶えました。北朝鮮はどうでしたか?
「すでに3次予選を突破して迎えたから、実験したいと思っていた。平壌に着いたときは、パスポートチェックなどで4時間も使われたよ。ホテルでは缶詰状態だった。コントロールされていたんだ。これまでに見たことがないものだったのは確かだね」
「今年は震災の影響でリーグ戦の開催が数カ月に縮まった。それでサプライズもあったね。優勝したのは2部から昇格したチームだったし、元旦には天皇杯決勝があるが、2部チーム同士の対戦だ」
「日本には素晴らしい監督たちがいる。ブラジルの優れた指揮官たちが国外に出るとき、まずは日本で飛躍しようとするんだ。それに、ドラガン・ストイコビッチのようにセルビア人監督もいる」
「Jリーグはプレッシャーがなく、スタジアムが満員で、ブラジルのような非常にテクニカルなサッカーをする。日本の選手たちは高さがないが、スタミナが素晴らしく、最高の技術を持っているよ。
ヨーロッパで26人もプレーしているのは偶然じゃない。今は香川(真司)や内田(篤人)、長谷部(誠)、宇佐美(貴史)のようにドイツが最も多い。
CSKAモスクワの本田(圭佑)やインテルの長友(佑都)、オランダやスペイン、イングランドでプレーしている選手たちも忘れてはいけない。スタッフには4人の日本人と4人のイタリア人がヨーロッパと日本の全員をチェックしている」
-日本でセリエAはどのように見られているのですか?
「プレミアリーグやリーガエスパニョーラ、最近ではブンデスリーガと同じように、セリエAもすごく人気だよ。それに、長友がインテルにいるから、彼にすごく夢中になっているんだ」
-長友はセリエAのサプライズの一人でした。活躍を予期していましたか?
「素晴らしいスピードを持ち、両足を使える選手だ。あの加速はどの選手をも苦しめる。それに、日本人らしくスタミナがすごいね。
サイドバックというポジションは今、なかなか優れた選手がそろっていない。そのポジションで彼がそういうクオリティーを持っているから魅力的なんだ。チェゼーナ時代にインテル、ミラン、ユヴェントスが注目したのは偶然じゃない」
-日本にセリエAでもやれると思う選手はいますか?
「問題なくやれる選手はたくさんいる。非常に興味深い若手もいるよ。
だが、代表監督として名前は出したくない。香川や本田ら、すでに知られている選手だけじゃなく、私の代表チームにはとても興味深い選手たちがいるんだ。トップクラスのチームに所属していなくても、ね」
「この機会にはっきりさせておこう。私が3-4-3を使ったのはそう多くない。
ウディネーゼ、ミラン、トリノでのことだ。インテルでも3-4-3で始め、7試合で6勝したが、それから(フランチェスコ・)ココが負傷し、代役がいなかったから、4-4-2を選んだ。
ザッケローニは3-4-3の信奉者と言われることが多いけど、それは事実ではない。もう何年も昔のことだ」
-代表監督とクラブの監督、どちらが良いですか?
「私はすべてに適応するし、どちらもやりやすいよ。違いは、クラブだと日々チームと一緒におり、準備する時間が多い。
代表と逆だ。代表監督だと、自分が選んだグループで仕事ができる。気に入らない選手は呼ばないのさ。クラブだとそうはいかないけどね!」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111230-00000003-goal-socc
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