日本代表は7日のキリンチャレンジカップ・ベトナム戦(ホームズスタジアム神戸)で1—0と予想外の大苦戦。ブラジルW杯アジア3次予選タジキスタン戦(11日、大阪・長居)に向け大きな不安を残した。中でも決定機を逃し続けた不振のエースFW香川真司(22=ドルトムント)に深刻な問題が起きていることが判明。宿舎では引きこもり状態で、しかもネット中毒となっているというのだ。
不振脱却はならなかった。3トップの左で先発した香川は中途半端なプレーに終始した。自らが仕掛ける場面もなく、シュートはわずか1本で前半だけで交代となった。格下との対戦で不振脱出を期待されたが「ミスが多かったし、効果的な攻撃もできなかった」(香川)。逆に悩みを深めるという皮肉な結果に終わった。すっかり意気消沈し、立ち直りのキッカケすらつかめないまま、W杯予選タジキスタン戦に臨むことに…。
そんな香川をチームメートも心配している。問題視しているのは実はプレーではなく、宿舎内での行動だ。ベテランMF中村憲剛(30=川崎)はこう解説する。「真司はネットとかよく見てるみたいだけど、見過ぎだと思う。情報を頭に入れ過ぎ。だから、いらない情報も目にしたりして余計に悩んじゃうんだ」。あの香川が自室に“引きこもり”状態で、しかもネットにはまっているというのだ。
香川は自室でインターネットを見て「リラックスしている」と話すが、実はメディアが自分のパフォーマンスについて、どんな報道をしているのかをこまめにチェック。不振が続く中、その厳しい評価を目の当たりにし、さらに落ち込む——そんな悪循環に陥っているのだ。
ドルトムントのユルゲン・クロップ監督(44)が「真司の不調は日本代表のせい」と話し、ミヒャエル・フォクツGM(49)は「昨年ほどの突破力は今の彼にはない」と酷評。こうした発言をネットで知ってショックを受けて悩みを深め、「いろいろ言われてるが、いいコンディションで帰りたい」と過剰反応している。
DF槙野智章(24=ケルン)もそんな香川を心配している。
「真司が一人にならないようにかなり話しかけたりしているけど…」。香川を部屋から引っ張り出すことを試みたものの、結局失敗したという。
一方、キャプテンのMF長谷部誠(27=ボルフスブルク)は香川について「確かにミスも多いし、思い切りやるのがいいところなのに、それもない。でもボクは何もしない。それを打ち破るのがあいつじゃないですか」と突き放すようなコメント。あくまで自力で乗り越えることを求めた。
W杯予選の北朝鮮戦(9月)後、長谷部は不振脱却に向け、香川に様々なアドバイスを送ったが、まったく効果がない。支援するような言動は逆効果と考えているようだ。出口の見えないトンネルに入ったままの香川。「ネット中毒」が直らない限り、深刻な不振から抜け出せそうにない。
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